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という訳で。 

完結編です。

ちなみに前編はココで,中編はココ

主役サイドの簡単な設定。
・スケアクロウ:
  統制者オズに捕らえられて改造されたツラガ。
  ツラガ時代の記憶はないが,カノイに残留するツラガの思念に導かれる。

・リオーン:
  オズの「洗礼(=エネルギー・プロトデルミスによる強化改造)」によって
  「デミ・トーア」となった元マトラン。
  「アウトレット」と呼ばれる異常個体。
  スケアクロウと出会い,行動を共にする。

・ブリック:
  「洗礼」技術開発において犠牲となった元マトラン。
  オズが現れる以前からエネルギー・プロトデルミスの研究をしていた。
  アンドロイドであるため,生命エネルギーを吸う寄生ラヒ
  「ドゥームズデイ(=斧)」をリスクなしで扱える。
  
・ドロシー:
  オズの追跡を逃れ森で隠遁していたトーア。
  「洗礼」の研究プラントが暴走事故を起こした際,周辺住民を救助し,
  エネルギープロトデルミスに被曝。
  トーアの力を持つデミ・トーアへ変化した。





赤い巨人と銀色の怪物との時空を超えた激闘にも終わりが近づいていました。







―エメラルドタワー最上階。
眩い光の中ではオズが魔人の力を取り戻しつつありました。
恍惚感に囚われた彼には階下の異変に気づくことが出来なかったのです。
粉砕されるブルーズの装甲。
自分の攻撃を寄せ付けない敵に動揺するキュア。
感情を持たない,ましてや恐れなど知らないはずのハイブリッツが恐怖というものが如何なるものかを知った瞬間でした。
キュアは自分が何に恐怖しているのかを考えようとします。
ただ単に相手の力に恐れをなしたのか。
あるいは今目の前にいるのが“亡霊”だからか。
答えが出ないまま,キュアは懸命に目の前の敵を切りつけました。
しかし健闘むなしく,自分より一回り大きな“亡霊”はいとも簡単に壁に貼り付けられたリオーンを引き剥がしました。
「死んだはずでしょ!?」
満身創痍の彼女は絶望するように吐き捨てました。
彼女は知っていました。
目の前の敵が「ブリック」であることを。
しかしそれは彼女の知っているブリックではありませんでした
以前のブリックには存在しなかった“顔”。
オレンジの眼が彼女を見下ろしていました。
「死んでいたから―」
眩い光を放つと同時に崩壊する「ブリック」の身体。
そして“顔”を中心に再構成される新たな身体。
「―出来ることもある。」
そこにはデミ・トーアやハイブリッツとは異なるフォルムを持つ小柄な戦士が立っていました。


―ハイ・ブリッツによって分断されたアウトサイダーズ。
ブリックはヴァーティゴを撃破しましたが,4人での戦いに限界を感じていました。
そこで,既に“死んでいる”という自分の特徴を生かした最後の賭けに出たのです。
元々,人工の身体にマトランの記憶を移植して造られたブリック。
彼は同じように自ら生成した新しい身体に自らの記憶をコピーし,3体の自分の“分身”を作り出しました。
また,3体の分身にはブリックにはない“心臓”として寄生ラヒの破片が埋め込まれました。
それぞれα,β,γと名づけられた分身体はエネルギー・プロトデルミスの結晶とともにシリンダーに詰められました。
そしてブリックは自分に残された全ての力を使い,3つのシリンダーを島の外,すなわち“いつかのどこか”に繋がる時空の狭間へと放り出したのです。
その後,彼は機能停止状態で発見されました。

―一方,時空の狭間を漂う3つのシリンダーは散り散りばらばらになり,その中の1つが悠久の時を経てウラ・ヌイ島へと戻ってきました。
ブリックの亡骸に宿る寄生ラヒが自らの一部を引き寄せたのです。
たどり着いたウラ・ヌイ島はまさに魔人復活の時。
島の中では少しの時間でしたが,分身体は時空の狭間で永遠にも近い時間を過ごしたことで十分に進化していました。
そう,彼に与えられた結晶は“進化する力”を授けたのです。
彼は「父」を模した姿をとり,エメラルドタワーに乗り込みました。



リオーンを失ったことでウラ・ヌイの復活は不完全なものに留まりました。
「キュア,もう良い。下がりなさい。」
オズはそう言ってキュアに手を触れると彼女を元のエネルギー・プロトデルミスに変換しました。
「わざわざ失った力を掘り出すまでもない。」
次々と周囲のものをエネルギー・プロトデルミスに変換し,それを取り込む魔人。
「私には“力を創る力”があるのだから。」
そしてその姿は見る見るうちに巨大な怪物へと変化していきました。
果敢に飛び掛っていく漆黒の戦士。
しかし怪物は時間と空間を無視した攻撃で彼を圧倒します。
意識を取り戻したリオーンは呆然とそれを見つめていました。
「どうしたらいいんだよ,相棒・・・。」
「あなたに出来ることをするしかないわ。」
答えたのは期待した相手ではなくドロシーでした。
自分に出来ること・・・。
彼の出した答えは明快でした。
「アイツを助ける!力を貸してくれ!」
言われるまでもなく彼女は力を彼に注ぎ始めていました。
「彼に届けて!!」
ドロシーの叫びよりも早く,リオーンは蓄積した2人分のエネルギーを放出しました。
リオーンの胸の装甲を突き破って伸びた光はたった独りで戦う“彼”を包み込みました。
光は人型を成し,彼は赤い巨人へと変貌を遂げました。
さらに6本の光が巨人に降り注ぎました。
それは5本のくさびとスケアクロウから発せられた光。
虹色の光を身にまとい,巨人は銀色の魔獣とともに時空の狭間へと消えていきました。


時空の狭間では時間も空間も存在しません。
気の遠くなるほどの時間,彼らは肉弾戦を繰り広げました。

そして遂に決着の瞬間が訪れました。

ウラ・ヌイの放った光弾は巨人の四肢を貫きました。
その瞬間,巨人の胸から飛び出した漆黒の戦士の拳が魔獣の胸部にめり込み,コアを鷲掴みにしました。

「私の負けだ,シナプス。」

どの時間にも属さない時間に。
どの空間にも属さない空間に。
ガラスが割れるのによく似た音がこだましました。

「シナプスじゃない。」
漆黒の戦士の身体は崩壊を始めていました。

「輪廻を断ち切る者だ。」
彼の声は誰にも届きませんでした。
彼の名前は誰も知ることがありませんでした。







頭上には青空が広がっていました。
そこに横たわっていたモノクロのオーロラはもうありません。

青い海の上。
かつてウラ・ヌイと呼ばれた5つの島が浮かんでいます。


―fin.




グダグダでスミマセン(笑)
[ 2008/04/05 00:19 ] 小ネタ | TB(0) | CM(0)

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